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入力1(ラインレベル/インストゥルメント)ゲインコントロールおよびゲインHalo - ゲインコントロールは、フロントパネルの6.35mm(1/4インチ)ラインレベル/インストゥルメントジャック入力1の入力レベルを設定します。ゲインHaloは、入力レベルを表示します。
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入力1 ラインレベル/インストゥルメント6.35mm(1/4インチ)ジャックソケット - モノラル(TS)ジャックおよびステレオバランス(TRS)ジャックのいずれにも対応し、ラインレベルまたはインストゥルメントレベル信号を入力できます。
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Instスイッチ - 6.35mm(1/4インチ)入力ジャック1の信号レベルを、ラインまたはインストゥルメントレベルに切り替えます。
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入力2(マイクロフォン)ゲインコントロールおよびゲインHalo - ゲインコントロールは、リアパネルのXLRマイク入力2の入力レベルを設定します。ゲインHaloは、入力レベルを表示します。
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48Vボタン - コンデンサーマイクに電源を供給するためのXLRマイク入力の48Vファンタム電源を有効にします。
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Airボタン - AIRモードを有効にします(Airのページ参照)。
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Outputスピーカー出力レベルコントロール - 出力RおよびLの出力レベルを調整します。
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USB LED - インターフェースがコンピュータに認識されると、緑色に点灯します。接続されているにもかかわらず認識されない場合は、白色に点灯します。
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Directモニタースイッチ - ダイレクトモニタリング機能のオン/オフを切り替えます(ダイレクトモニターボタンのページ参照)。
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ヘッドフォンレベルコントロール - ヘッドフォン出力レベルを調整します。
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ヘッドフォン出力ソケット - TRS 6.35mm(1/4インチ)ジャックコネクタでヘッドフォンを接続します。
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- ケンジントンロック。Scarlettを固定し、盗難から守ります。
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USB - Scarlettとコンピュータを接続するためのUSB-Cコネクタ。
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スピーカー出力 Outputs RおよびL - Scarlettをスピーカーまたはアンプに接続するための6.35mm(1/4インチ)ジャック(TSまたはTRS)ソケット。出力先の機器がバランス接続に対応している場合は、6.35mm(1/4インチ)TRSジャックケーブルの使用をお勧めします。
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XLR 入力 2 - マイク接続用3ピンXLRコネクタ。
本章では、Scarlett Soloのフロントパネルのすべての機能を紹介し、Focusrite Control 2での操作方法についても解説します。
プリアンプの入力ゲインを使うと、コンピュータおよび録音ソフトウェアへ送信する信号レベルを調整できます。
最高の音質での録音を行うには、プリアンプの入力ゲインを適切に設定することが重要になります。プリアンプの入力ゲインが低すぎると入力信号が小さくなります。この状態で録音した信号のレベルを上げると、ノイズが大きく聞こえる場合があります。反対にプリアンプの入力ゲインが高すぎると、入力信号がクリップし耳障りな歪みが録音されてしまう可能性があります。
Scarlett Soloは、プリアンプ1(Line/Inst)およびプリアンプ2(マイクロフォン)用の2つのアナログゲインノブを備えます。
入力ゲインを上げるには、プリアンプのゲインノブを時計方向に回します。反対方向に回すと入力ゲインが下がります。
プリアンプに信号が入力されると、ゲインHaloが緑、橙、赤に点灯し、コンピューターに送信される信号レベルを表示します。
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緑色の点灯は、適切な信号レベルを示します。
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橙色の点灯は、信号がクリップ間近であり、これ以上レベルが上がると入力がクリップする恐れがあることを示します。
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赤色の点灯は、信号がクリップしており、ゲインを下げるべきであることを示します。
下図は、各入力信号レベルにおけるメーター表示を示しています。
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入力信号なし
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-42 dBFS
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-36 dBFS
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-24 dBFS
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-18 dBFS
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-12 dBFS
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-6 dBFS
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0 dBFS、クリッピング - 信号の歪みやクリップを避けるため、入力ゲインを下げる必要があります。
入力信号レベルは、Scarlett Soloのフロントパネルと同様にFocusrite Control 2でも確認でき、プリアンプゲインを適切に設定できます。
信号レベルが大きくなると、Focusrite Control 2のメーターの色が緑色から橙色(クリップ寸前)に変化します。
メーター上部のインジケーターは、ピークレベル(dBFS)を表示します。ピークレベルとは、入力信号のモニタリングを開始してからの最大レベルを指します。ピークレベルメーターをマウスでクリックすると、ピーク値を することができます。
入力信号を待機中 |
入力信号が-18.5dBに達した様子 |
クリックしてピークレベルメーターを |
入力信号やゲイン設定が大きすぎてプリアンプがオーバーロードすると、ピークレベルメーターが赤色に点灯します。ピークレベルメーターをマウスでクリックすると、ピーク値を
することができます。
入力信号のクリップを検出 |
クリップ検出後にピークレベルメーターをクリックして |
48V(別名ファンタム電源)は、電源を必要とする接続機器に48Vの電圧をインターフェースのXLRコネクタから供給します。主な用途はコンデンサーマイクですが、48Vを必要とするインラインマイクプリアンプやアクティブダイナミックマイク、アクティブDIボックスなどにも使用できます。
48Vを有効にするには:
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電源を供給したいマイクやその他の機器を、XLRケーブルでインターフェースのXLR入力に接続します。48Vは6.35mm(1/4インチ)ジャック入力には供給されません。
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不要なポップノイズやクリックノイズを避けるため、プリアンプの入力ゲインを下げます。
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48Vボタン(またはソフトウェアの「+48V」ボタン)を押します。
48vが緑色に点灯し、48Vファンタム電源が有効になったことを示します。ScarlettのXLR入力に接続された機器に48Vファンタム電源が供給されます。
48V(ファンタム電源)をFocusrite Control 2で有効にするには、 ボタンをクリックします。Scarlett Soloハードウェアの48Vボタンでもファンタム電源を有効にできます。
ファンタム電源オフ |
ファンタム電源オン |
インスト、または楽器は、あなたの6.35mm(1/4インチ)ジャック入力のインピーダンスと入力レベルを変更します Scarlett 楽器やラインレベルのソースに最適な入力音が得られるようにするためです。入力インピーダンスの値は 仕様 セクションを参照してください。Instをオンにせずにエレキギターを接続すると、結果のサウンドは、 インスト の上。
Inst(インストゥルメント)ボタンは、選択チャンネルの6.35mm(1/4インチ)ライン入力にのみ有効となります。この機能を有効にすると、ラインレベル機器に適した入力から、インストゥルメント機器に適した入力に切り替わります。
Instボタンを押すと、6.35mm(1/4インチ)ジャック入力のインストゥルメントモードの有効/無効が交互に切り替わります。Instを有効にするとInst表示が緑色に、無効にすると白色に点灯します。Instを有効にして入力ジャックにケーブルを接続すると、入力ゲインの最小値が+7dBに変更されます。
注記
Inst表示が白く点灯している場合は、6.35mmジャック入力はラインレベルに最適化されていることを示します。
Instを有効(緑色に点灯)にすると、1/4インチ入力にはインストゥルメントレベル機器を接続できます。以下は接続可能な機器の一例です。
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エレクトリックギターおよびエレクトリックアコースティックギター(直接またはエフェクトペダル経由で接続)
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エレクトリックベース
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ピックアップを備えるアコースティック楽器(バイオリンやコントラバスなど)
Instを無効(白色に点灯)にすると、6.35mm(1/4インチ)入力にラインレベル機器を接続できます。以下は接続可能な機器の一例です。
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シンセサイザー
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キーボード
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ドラムマシン
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外部マイクプリアンプ
注記
XLRと6.35mm(1/4インチ)ジャック入力1と2は、 Scarlett Solo 背面パネルの対応するマイク/ライン入力よりも優先されます。
リア入力 1 および 2 に接続されているものから信号がない場合は、フロント入力 1 および 2 に接続されているものがあるかどうかを確認してください。
入力1または2に48Vを有効にし、6.35mm(1/4インチ)ジャックをフロントパネルのラインレベルまたは楽器入力に接続すると、 Scarlett Solo 対応するリア マイク入力の 48V を自動的に無効にします。
インストゥルメント入力およびライン入力をFocusrite Control 2から切り替えるには、対応するアイコンをクリックして表示されるドロップダウンメニューから目的の項目を選択します。
ライン |
楽器 |
注記
InstとLineを切り替える際、ゲイン値は最後に設定されていた値に変更されます。
Airモードを有効にすると、Scarlettのプリアンプを異なるキャラクターを持つ2つのモードで使用できます(Air Presence、Air Presence & Harmonic Drive)。Airモードは、マイク、ライン、インストゥルメント入力に適用されます。
Air はマイク入力にのみ使用できます。
Airモードを有効にするには目的の入力を選択し、Airボタンを押します。ボタンを1回押すとAir Presenceモード、2回押すとAir Presence & Harmonic Driveモードとなり、再度ボタンを押すとAirモードが無効になります。選択中もモードに応じてAir LEDの色が変化します。
モード |
説明 |
AIR LED |
メモ |
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Off |
クリーンなプリアンプ |
白 |
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Air Presence |
アナログ回路によりソース信号のプレゼンスが強調されます。 |
緑 |
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Air Presence & Harmonic Drive |
アナログAir回路に加え、ソース信号に倍音成分が付与されます。 |
オレンジ |
96kHzまでのサンプルレートでのみ使用可能です。 |
AirモードをFocusrite Control 2で有効にするには、 ボタンをクリックします。Scarlett Solo本体の ボタンでAirモードを有効にするのと同様となります。
Airモードオフ |
Air Presenceが選択中 |
Air Presence and Driveが選択中 |
Focusrite Control 2のAirボタンをクリックすると、前回選択されていたAirモードが有効になります。Airモードを変更するには、矢印アイコンをクリックして表示されるポップアップメニューから目的のモード(PresenceまたはPresence & Drive)を選択します。
空中プレゼンスを選択 |
エアプレゼンスとドライブを選択 |
注記
Air Presence & Driveモードは、96kHzまでのサンプルレートでのみ使用できます。クワッドバンド(サンプルレート176.4kHzおよび192kHz)では使用できません。
Outputノブは、ScarlettのリアパネルにあるOutputs 1および2からの信号レベルを調整します。この出力部は多くの場合、モニタースピーカーに接続されます。
Outputノブは、出力レベルをゼロ(左回り一杯)からフルスケール(右回り一杯)の範囲で変更できます。
スピーカー出力のキャリブレーション
Outputノブが左一杯の位置にあるにも関わらずスピーカーから音が聴こえる場合は、モニターレベルを調整することでこれを解決できます:
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インターフェースのOutputノブおよびスピーカーのレベルを下げます。
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次にOutputノブを最大値(または最大値より若干低い値)に設定します。
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システムでサウンドを再生します。
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スピーカーのレベルコントロールを、必要となる最大レベルまで上げます。
この状態でOutputノブを最小値にすると、音が聴こえなくなります。上記の設定を行うことで、Outputノブの全範囲を使用してレベル調整が行えるようになるため、より繊細なレベル調整が可能になります。さらに、最大値を少し下回るノブの位置でスピーカーレベルを調整することで、必要に応じてボリュームを更に上げたり、通常よりも大きなレベルでモニターすることが可能になります。
ダイレクトモニター 機能を使用すると、インターフェースへの入力信号をコンピュータを経由せずに直接聴くことができるため、不要なレイテンシーやエフェクトが適用される前の入力信号をモニターできます。
発音タイミングからソフトウェア経由でインターフェースから音が出力されるまでにレイテンシーや遅延が生じる場合や、ソフトウェアやプラグインでサウンドが変化する前のScarlettへの入力信号を直接モニターしたい場合などに、ダイレクトモニタリングは役立ちます。
ダイレクトモニタリングがオフのとき、Directアイコンは白く点灯します。Directボタンを一度押すとダイレクトモニタリングがオンになり、Directアイコンが緑色に点灯します。
ダイレクトモニターオフ |
ダイレクトモニターオン |
ヘッドフォン出力部は6.35mm(1/4インチ)TRSジャック用となっています。多くのヘッドフォンの端子は3.5mm TRSジャックとなっていますが、これらのヘッドフォンをScarlett Soloに接続するには、TRS 6.35mm - 3.5mm変換アダプターを使用してください。
ヘッドフォン出力レベルはヘッドフォン出力コネクタ上部のノブで調整できます。
一部の高インピーダンスヘッドフォンをScarlett Soloで使用すると、ヘッドフォンボリュームが十分とならない場合があります。そのため、インピーダンス300Ω以下のヘッドフォンの使用をお勧めします。
注記
一部のヘッドフォンおよびジャックアダプターの中には、TSまたはTRRSコネクタを備えているものがあります(マイクやボリュームコントロールがケーブルに組み込まれている製品など)。これらのヘッドフォンはScarlettで正常に使用できない可能性があるため、問題が発生した場合はTRS仕様のヘッドフォンおよびジャックアダプターを使用してください。
本章では、Scarlett Soloのリアパネルのすべての機能を紹介し、Focusrite Control 2での操作方法についても解説します。
USBポート
USBと記載されているUSBタイプCポートは、Scarlettとコンピュータを接続するために使用します。
コンピュータと接続することで、USB電源供給、双方向オーディオ伝送、Focusrite Control 2への接続が確立されます。
Outputs LおよびRは、Scarlett Soloをアンプやアクティブモニターに接続するためのラインレベル出力です。バランス1/4インチTRSジャックを備え、アンバランスTSまたはバランスTRSケーブルを使用できます。
Scarlett SoloのフロントパネルにあるOutputノブにて、Outputs LおよびRに送られる信号レベルを調整できます。
注記
TS 6.35mm ジャックやジャックから RCA ケーブルなどのアンバランス接続を使用することは可能ですが、お勧めしません。アンバランス接続を使用すると、モニターから干渉音が聞こえる場合があります。
サウンドが再生されていないときでも、モニターから静電気、パチパチ音、またはその他のノイズが聞こえる場合は、可能な限りバランス接続を使用していることを確認してください。