本章では、ISA C8Xの一般的な使用例をいくつか紹介します。多くの場合、これらの使用例がISA C8Xを実際に使用する際のセットアップや使い方のヒントとなるはずです。
C8Xは8つのアナログ入力を備え、マイクや楽器、ラインレベル機器を接続できます。
以下の図は、アナログ入力に様々なソースを接続する使用例です。
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ギター – フロントパネルの6.35mm(1/4インチ)楽器入力ジャックに接続します。
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ベース – フロントパネルの6.35mm(1/4インチ)楽器入力ジャックに接続します。
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キックドラム用マイク – Mic入力3に接続します。
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スネアドラム用マイク – Mic入力4に接続します。
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オーバーヘッド用マイク(左) – Mic入力5に接続します。
オーバーヘッド・マイクをステレオペアとして使用する場合は、プリアンプをリンクすることで左右のマイクを同じ設定で録音することができます。詳細は、プリアンプをリンクするをご参照ください。
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オーバーヘッド用マイク(右) – Mic入力6に接続します。
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キーボード/シンセサイザー(左) – Mic入力7に接続します。
キーボードなどのステレオ音源を接続する場合は、左右チャンネルを同じ設定で扱えるようにプリアンプをリンクすることが推奨されます。詳細は、プリアンプをリンクするをご参照ください。
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キーボード/シンセサイザー(右) – Mic入力8に接続します。
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ヘッドフォン出力1
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ヘッドフォン出力2
ヒント
楽器入力はISAプリアンプにのみ搭載されるため、上記の接続例ではチャンネル1と2にギターとベースを接続しています。
トランス回路で駆動するISAプリアンプをボーカルやドラムのオーバーヘッドなど他の入力に接続する使い方もお勧めです。430 AirやConsoleモード、インピーダンス切り替え機能を活用し、ミックス内の重要なトラックを際立たせることができます。
この場合は、ギターやベースをマルチトラック録音、DIボックスの使用、またはアンプ経由での録音方法を試すと良いでしょう。これにより、ISA入力をマイク録音に使用できます。
C8X は、ボーカルの録音にも最適です。2種類のプリアンプ(ISAプリアンプとチャンネル3~8)で、異なるキャラクターを使い分けることができます。さらに、各プリアンプが備えるクリエイティブな機能を活用することで、透明で広がりのあるクリーンなボーカルから、ざらついた温かみのあるオーバードライブトーンまで、幅広い音作りが可能です。
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Vocal 1 – ISA プリアンプ
ISAプリアンプは、最大79dBの広大なゲインレンジに対応します。リードボーカルから繊細で静かな声、さらには高ゲインが必要なダイナミックマイクまで、幅広い用途に対応します。プリアンプで音を作り込み、そのまま録音することも可能です。
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ハイパスフィルター – 低域のノイズやハンドリング・ノイズを除去し、ミックス時にプラグインで処理する手間を軽減します。他の楽器と同時録音する場合も、ボーカルマイクに入り込む低域成分を抑えることができます。また、ボーカリストがマイクを手に持って歌う場合にも有効です。
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430 Air – 有効にすると、中高域~高音域を持ち上げ、ボーカルを際立たせたり、空気感を加えることができます。
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インサート – ボーカルチェーンに外部機器をインサート接続できます。詳細は後述の項目をご参照ください。
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インピーダンス – 4種類のインピーダンス設定を切り替えることで、ボーカルの音色をすばやく調整できます。一般的に、低インピーダンス設定では温かみのあるビンテージ風サウンドになり、耳障りな成分を抑える効果があります。高インピーダンス設定では高域成分がより保たれ、抜けの良いボーカルとなります。
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Console – Variable Console を使用すると、ボーカルに繊細なアナログ感(温かみ)を加えることができます。
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インサートチェーン – インサート接続 Send/Returnを使用することで、コンプレッサーやEQなどのインサートエフェクトを追加できます。Insertボタンを使ってエフェクトのオン/オフを切り替えながら、録音時に好みのサウンドを確認できます。
C8Xは、オプティカルデジタル入出力コネクタを各2系統備え、44.1kHzおよび48kHzで最大16チャンネルの入出力を拡張できます。
以下の接続例では2系統のADATコネクタを活用し、ADAT拡張機器やADAT対応オーディオ・インターフェースを使用して最大24チャンネルの同時録音を行う方法を示しています。
最初の例では、オプションのISA ADN8デジタルカードを搭載した2台のISA 828 MkIIを使用して、トランス駆動のISAプリアンプを16基追加しています。これにより、18基のトランス駆動ISAプリアンプおよびISA C8Xの6基のプリアンプで合計24基のプリアンプを利用できます。
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ADAT接続1:
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ADAT機器Aのオプティカル出力1をC8Xのオプティカル入力1に接続します。
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ADAT接続2:
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ADAT機器Bのオプティカル出力1をC8Xののオプティカル入力2に接続します。
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ISAヘッドフォンセンド – 通常のC8Xヘッドフォンセンドと同様
次の接続例では、ADAT拡張機器の代わりにオーディオ・インターフェース(以前使用していた機器など)を使用することで、ヘッドフォン出力を追加できます。ここではScarlett 18i20(第4世代)インターフェースを使用していますが、ADAT入出力を備えたインターフェースであれば使用可能です(入出力数は機種によって異なります)。使用する機器がADAT入力とヘッドフォン出力を備えている場合は、独立したヘッドフォンミックスを拡張し、セッションで利用できます。
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ADAT接続1:
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ADAT機器Aのオプティカル出力1をC8Xのオプティカル入力1に接続します。
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C8Xのオプティカル出力1をADAT機器Bのオプティカル入力1に接続します。
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ADAT接続2:
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ADAT機器Bのオプティカル出力1をC8Xのオプティカル入力1に接続します。
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C8Xのオプティカル出力2をADAT機器Bのオプティカル入力1に接続します。
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ISAヘッドフォンセンド – 通常のC8Xヘッドフォンセンドと同様
双方向のオプティカル接続を使用することで、Focusrite Control 2で追加のヘッドフォンミックスを作成し、それらのミックスをC8XからADAT機器側のヘッドフォン出力へルーティングできます。このセットアップでは、最大6系統の独立したヘッドフォンミックスを利用できます。
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ADATヘッドフォンセンド1および2 – C8XのADAT出力から送信され、ADAT機器のヘッドフォン出力にルーティングされるミックス。
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ADATヘッドフォン出力3および4 – C8XのADAT出力から送信され、ADAT機器のヘッドフォン出力にルーティングされるミックス。
クロック
デジタル機器を接続する場合は、すべての機器がデジタル同期されている必要があります。機器が同期されていないと、音が出なかったり、グリッチや歪みが生じる恐れがあります。
最初の接続例では、ワードクロック・ケーブルを用いて同期するのが最も簡単です。C8XとISA ADNカードは、内部クロックを同期するためのワードクロック入出力を備えます。
2番目の接続例の場合は、Focusrite Control 2でISA C8Xを内部クロックに、2台のScarlett 18i20をADATクロックに設定するのが最も簡単な方法です。
詳細は、Clock Sourceをご参照ください。
ISAC8Xは、12の出力と3つのカスタマイズ可能なモニターグループ機能を備えます。これらを柔軟に組み合わせることで、ステレオから7.1.4イマーシブまで、幅広いモニターフォーマットを利用できます。
本マニュアルでは、以下の3つの一般的なモニタリング・モーマットの使用方法について解説します。いずれのフォーマットも、Focusrite Control 2のルーティングページでモニターグループを設定し、モニターグループボタンで簡単に切り替えることができます。
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ステレオ(Altボタンを併用)
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7.1サラウンド
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7.1.4イマーシブ
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出力1および2 – メインモニターのペアをMainモニターグループに割り当てます。
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出力3および4 – ミックス確認用の別のモニターのペアをAlt 1モニターグループに割り当てます。
ヒント
2組のモニターを使用する場合、C8Xでは残り8つの出力を利用できます。例えば、エフェクトのセンドやアウトボードに接続したり、ヘッドフォンアンプに接続することができます。
Focusrite Control 2を使用してこれらの出力にカスタムミックスや再生チャンネルを割り当て、独立したヘッドフォンミックスを追加することも可能です。
下の接続例は、7.1サラウンドシステムおよび対応するFocusrite Control 2のルーティングページを示しています。
スピーカー接続
Focusrite Control 2のルーティングページ
7.1サラウンドシステムのチャンネル構成:
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左(フロント)
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右(フロント)
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センタースピーカー(モノ)
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LFE(モノ)
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左サラウンド
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右サラウンド
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左リアサラウンド
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右リアサラウンド
上のFocusrite Control 2画面では、出力3および4はステレオペアではないため(センタースピーカーとLFEスピーカー)、モノラルに設定されています。
重要
サラウンドスピーカーのセットアップは、スピーカーやFocusrite Control 2の設定だけでなく、使用するソフトウェアがサラウンドに対応し、適切に設定されている必要があります。多くのDAWには、サウランド用の設定ページが用意されています。
一般的なイマーシブミキシングでは、 5.1.2、5.1.4、7.1.2、7.1.4などのスピーカー構成が使用されます。下の接続例では、7.1.4システムおよび対応するFocusrite Control 2のルーティング設定を示しています。お使いのシステムに応じて下図を参照し、チャンネル数を変更して設定してください。
スピーカー接続
Focusrite Control 2のルーティングページ
7.1サラウンドシステムのチャンネル構成:
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左(フロント)
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右(フロント)
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センタースピーカー
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LFE
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左サラウンド
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右サラウンド
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左リアサラウンド
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右リアサラウンド
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左トップフロント
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右トップフロント
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左トップリア
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右トップリア
上のFocusrite Control 2の画面では、Alt 1およびAlt 2のモニターグループも設定されており、Alt 1は7.1サラウンドシステムのすべてのチャンネル、Alt 2はステレオモニターに割り当てられています。
このようにモニターグループを設定することで、以下の使い方が可能になります:
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Mainボタンを押すと、7.1.4のイマーシブミックスが出力されます。
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Alt 1ボタンを押すと、ミックスが7.1サラウンドフォーマットで出力されます。
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Alt 2ボタンを押すと、ミックスがステレオ出力されます。Alt 2モニターグループを使用中にMonoボタンを押すことで、ミックスをモノラルで確認できます。